5月になると丘池に親鯉を放し産卵をさせることから始まります。
体長が10センチ前後になると霞ヶ浦の養殖場の網に移します。酸素やミネラルなどあらゆる栄養分豊かな霞ヶ浦で自然の恩恵を受け養殖することにより、ため池での養殖より成長効率をあげることが出来ます。
鯉は生まれた歳を1歳と数え、活鯉として出荷されるのは2歳ものからが主流です。2歳の終わりから3歳になりますとメスはたまごをお腹にたくさん持ちますので、鯉のうま煮などには最適です。
エサは安全で研究を重ねた配合飼料を成長の段階に応じて種類を変えて与えます。ですから養殖鯉の美味しさは天然鯉とは比べ物になりません。また、エサは近年では自動給餌機でタイマーをセットして与えますが、その日の天気や風、水温や水中酸素濃度によって食べる時間や量が異なりますので、毎日、早朝と夕方は熟練のスタッフが水温と酸素濃度を計りその日の鯉の様子を見てエサを与えます。
2年から3年間、手塩にかけてそだてた鯉は真っ白な白身にきれいなピンクからワイン色の血合いが入り、脂の乗った極上の活鯉に成長し出荷されていきます。
自然豊かな霞ヶ浦での養殖には台風などの自然災害も付きまといますが、そんなきびしい条件の中でもしっかりとした管理を行い、天然鯉やため池での養殖鯉より安心・安全でミネラル豊富で美味しいく最高品質の鯉育に日々努めています。
5月になると丘池に親鯉を放し産卵をさせることから始まります。